『医学部受験小論文 患者の自己決定を支援するために医療従事者が求められることについて』
【問題文】
患者の自己決定を支援するために医療従事者が求められることは何か,1000字程度であなたの考えを述べなさい。
【解答例】
患者の自己決定とは,患者が自らの治療方針や健康管理について主体的に選択し,意思決定を行うことです。患者の自己決定の支援において,医療従事者は大きく分けて4つのことを心掛ける必要があります。
一つ目は,患者に十分な情報を提供することです。医療従事者は,患者が自己決定を行うために必要な情報をわかりやすく,適切なタイミングで提供する必要があります。病状や治療の選択肢,予後,治療のリスクと利益,副作用など,良い点も悪い点も自己決定のためには必要不可欠な情報です。情報が不十分であったり,一定の結論に誘導しようとするようなものであったりする場合,患者が適切な決定を下すことは難しくなります。専門用語を避け,具体的な例を挙げるなど,患者が自分の状況を正確に理解できるように配慮することも重要です。
二つ目は,患者の価値観や信念を尊重する姿勢を持つことです。患者の治療に対する考え方は,個々の価値観や信念,宗教的背景や文化的背景に強く影響されます。例えば、宗教的な理由で特定の治療を避ける患者もいれば,延命よりも生活の質を優先する患者もいます。医療従事者はこれらを理解し,患者の意思を尊重しながら治療方針を一緒に考える姿勢が求められます。
三つ目は,コミュニケーションスキルの向上です。医療従事者が患者の自己決定を支援するためには,日々の患者とのコミュニケーションが重要です。患者の主張を適切に理解して傾聴し,共感する姿勢をもって接していくことで,次第に信頼関係が築かれます。この信頼関係があることによって,患者は自分の不安や要望を伝えやすくなり,さらに医療従事者の話を聞いて自分の状態や選択肢を正確に理解しやすくなります。これは,患者自身が納得した上で意思決定を行うための基盤となります。
四つ目は,患者に自分の治療や健康管理に積極的に関わる意識付けをすることです。糖尿病教室やがん患者のサポートグループのような患者教育のプログラムや,インスリン注射などの注射療法のトレーニングのような自己管理プログラムを開催することで,患者は自分の健康,疾患に関してより詳しい知識を持ち,自己管理ができるようになります。これにより,患者は自己決定の能力を高め,自信を持って意思決定を行うことができます。
以上のように,患者の自己決定を支援するためには,十分な情報提供や患者の価値観の尊重,コミュニケーション能力の向上,患者の健康に対する意識付けが重要です。これらを心掛けることで,医療従事者は患者の自己決定を後押しすることができ,患者も安心して治療に臨むことができるでしょう。
(1069字)
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